家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
非繁殖期における山羊の人工発情に関する実験
鈴木 正三田中 一栄渡辺 誠喜丹羽太 左衛門
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1958 年 4 巻 2 号 p. 63-64

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抄録
1)非繁殖期の山羊にprogesterone(135mg)+PMS(1,500~2,000IU)を施用して人工発情および排卵を誘起させる実験を行つた。
2)供試山羊7頭はすべて人工発情を起した。外陰部の大きさの変化はさほど著明ではないが,外陰部および膣内の充血,膣粘液量の増加および粘稠度の増大,発情の程度などはPMS施用後3日目に最高になつた。しかしその程度は自然発情時におけるよりも低く,また牡許容はあまり明らかでなかつた。
3)人工発情した山羊4頭を剖検の結果,何れも濾胞の発育を認め,うち3頭に排卵を確認した。
4)人工発情山羊3頭に人工授精を行い,うち1頭が受胎した。
5)以上のことから,progesterone前処置後,PMSを施用して山羊に人工発情を誘起させることは十分期待し得るが,排卵,受胎は必ずしも確実ではなかつた。
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© 日本繁殖生物学会
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