1962 年 8 巻 3 号 p. 93-97
既報の幼若雌マウスの誘起排卵反応によるHCG検定法2)をPMS,FSH,LHについて応用し次の結果を得た。
(1)PMSを皮下に追注すると0.8~2.7IUにかけて排卵が誘起されこの場合排卵陽性率はPMS追注量に支配されその変化に対して鋭敏に反応しPMS検定の可能性を認める。
(II)PMS追注を腹腔注射すると皮下注射の場合よりも反応の感度は上昇し1IU以下のPMSを確実に検出し得る。
(III)FSHもLHも共にこの条件下で排卵を誘起し得る而もFSHはLHよりもむしろ少量で排卵を誘起し得た。又これによりFSH,LH検定の可能性を認める。