家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
幼若雌マウスの誘起排卵反応による性腺刺戟ホルモンの生物学的検定法について(V)
PMS,FSH及びLHの生物学的検定への応用
笹本 修司
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1962 年 8 巻 3 号 p. 93-97

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抄録

既報の幼若雌マウスの誘起排卵反応によるHCG検定法2)をPMS,FSH,LHについて応用し次の結果を得た。
(1)PMSを皮下に追注すると0.8~2.7IUにかけて排卵が誘起されこの場合排卵陽性率はPMS追注量に支配されその変化に対して鋭敏に反応しPMS検定の可能性を認める。
(II)PMS追注を腹腔注射すると皮下注射の場合よりも反応の感度は上昇し1IU以下のPMSを確実に検出し得る。
(III)FSHもLHも共にこの条件下で排卵を誘起し得る而もFSHはLHよりもむしろ少量で排卵を誘起し得た。又これによりFSH,LH検定の可能性を認める。

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