家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
羊下垂体製剤(Vetrophin)の性腺刺戟作用に関する研究
I.Vetrophinのラット単位の追試
今道 友則三浦 豊彦
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1962 年 8 巻 3 号 p. 98-101

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抄録

VetrophinのR.U.検定試験をSpragu-Dawleyratを用いず,Wistar-Imamichiratを用い,また体重の範囲も教室の標準配合飼料による標準体重に合わせて,やや軽い動物を用いて行なつたところ,3回の試験のいずれも1R.U.投与区の平均卵巣重量は対照区の約5倍で,6倍を超えなかつた。しかし,0.5R.U.投与よりは1R.U.が明らかに卵巣重量が重くなる上に,1R.U.と2R.U.投与では卵巣重量にはほとんど差が見られなかつた。したがって,1R.U.でほぼ卵巣重量増加の上限値に達したと思われる。

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© 日本繁殖生物学会
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