家畜繁殖学雑誌
Print ISSN : 0385-9932
乳牛の培養卵胞顆粒層細胞および黄体由来細胞に対する性腺刺激ホルモン混合添加の影
とくに細胞数の変化およびprogesterone産生について
川上 静夫大地 隆温
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1978 年 24 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
乳牛の卵胞由来GC及び黄体由来のLCを培養し,GTH(PMS+HCG, PMS+prolactin)の混合添加が,それら両細胞の発育に及ぼす影響を検討し次の結果を得た。
1.本実験に用いた添加濃度の範囲において,両細胞の細胞増殖率には混合添加したGTH相互の協力作用は認められなかった。
2.継代3代GCの培養液中のprogesterone産生量は,HCG 100MU区4.26ng/ml, HCG 100MU+PMS 50IU区2.46ng/ml, prolactin 50IU区0.68ng/ml, prolactin 50IU+PMS 50IU区2.66ng/mlであった。
また,継代3代LCの培養液中のprogesterone産生量は,HCG 100MU区0.2ng/ml, HCG 100MU+PMS 50IU区1.81ng/ml, prolactin 50IU区1.39mg/ml, prolactin 50IU+PMS 50IU区2.16ng/mlであった。
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