家畜繁殖学雑誌
Print ISSN : 0385-9932
プロジェステロンによって去勢ラットに誘起されたプロラクチンサージの持続性について
沿陽 光盛粟津 宏紀荒川 秀彦橋本 〓
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1986 年 32 巻 2 号 p. 95-100

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抄録
プロジェステロンの持続投与によって誘起される,偽妊娠型ブロラクチンサージの持続日数を検討した。性周期を回帰するラットを去勢し,同時にプロジェステロンを充?したサイラスティックチューブを皮下に埋没した。サイラスティックチューブは7日ごとに新しい物に交換し,血中プロジェステロン濃度を黄体相中期相当以上に維持した。採血は全て静脈内留置カニューレを用いて行なった。毎日ノクターナルサージの出現が期待される3:00時の血漿プロラクチン濃度を測定すると,プロジェステロン投与開始後5日目(Day 5)に有意な増加が認められ,観察を行ったDay 9まで高値を持続した。Day 6及びDay 14に2時間毎の採血を行ないプロラクチン分泌の日内変動を観察すると,ダイアーナルサージとノクターナルサージの1日2回の大量放出が認められた。これに対してDay 21には1日を通して有意なプロラクチン濃度の増加は観察されなかった。従って,プロジェステロンによって誘起された偽妊娠型のブロラクチンサージは,その開始後10~15日目に消失することが明らかとなった。Day 20にガラス棒を用いて交尾頸管刺激を行ったラットではDay 21に明らかなノクターナルサージが観察されたことから,本実験条件下での偽妊娠型ブロラクチンサージの消失は下垂体の反応性の低下に依るものでは無いものと考えられた。
以上の本研究の結果は,高プロジェステロン環境下においても,ほぼ偽妊娠に匹敵する期間の後にブロラクチンサージの終了することを示しており,サージの出現期間を調節する独自の中枢性機序の存在が推定された。
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© 日本繁殖生物学会
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