Journal of Reproduction and Development
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性腺刺激ホルモン投与による成熟未経産ハタネズミ(Microtus montebelli)の過排卵誘起について
安達 三和田中 亮一吉田 達行對馬 宣道
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1993 年 39 巻 5 号 p. j7-j10

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抄録
成熟未経産の本邦産ハタネズミに,PMSG25,50,75および1001Uをそれぞれ投与し,次いで各々のPMSG量に対して高,低2用量のhCGを追注して排卵数を調べた.その結果は次の通りであった.
1)PMSGを251U注射し,hCGを51Uまたは101U追注した場合の1個体当りの平均排卵数は,それぞれ5.4個または3.4個で,対照区の2.3個と大差がなかった.
2)PMSGを501U注射し,hCGを101U追注した場合の平均排卵数は6.8個であったが,hCG201Uを追注すると12.5個に増加した.しかし他の試験区および対照区との間に有意差はなかった.
3)PMSG751UとhCG151Uを併用投与した場合の平均排卵数は,12.4個であった.さらにhCGの追注量を301Uとした場合は本試験最多の14.0個で,PMSGを251U投与した区および対照区との間に危険率5%以下で有意差を認めた.
4)PMSGを1001U注射し,hCGを201U追注した場合の平均排卵数は11.1個,hCG401Uの追注では11.0個で,いずれも減少傾向が認められた.
5)本試験では,性腺刺激ホルモン投与による過排卵誘起を試みたが,個体によるばらつきが大きかった.排卵数の増加と個体差の減少が今後の重要課題と言える.
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© 日本繁殖生物学会
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