地域漁業研究
Online ISSN : 2435-712X
Print ISSN : 1342-7857
論文
水産ねり製品におけるブランド継承と地産原料に関する考察
冷凍スリ身原料不足への対応としての地産魚活用の課題
辻 雅司
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 48 巻 3 号 p. 13-30

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抄録

水産ねり製品は,地域の伝統食品として古くから,地産の魚介類を原料に蒲鉾などの水産ねり製品を製造,販売し,ブランドを継承している。

しかしながら,高度経済成長期における水産ねり製品業は,地産の原料の減少などから,地産の魚介類の原料使用は大きく減少し,これに代わって輸入の冷凍魚や冷凍スリ身に依存した生産となっている。

人口問題や各国での経済発展に伴う水産物需要に高まりから,食料の自給を高める地産地消型の食料供給が見直されている。こうした中で地産原料の実際はどうようになっているかを代表的な水産ねり製品の産地を取り上げ,明らかにすることを課題とした。

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© 2008 地域漁業学会
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