環境技術
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技術報告
小規模バイオディーゼル燃料製造機から発生する洗浄水中に含まれる高濃度油分の微生物処理法について
加藤 進長谷川 智子吉村 英基岩崎 誠二粟冠 真紀子前田 広人菅原 庸
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2008 年 37 巻 9 号 p. 678-683

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抄録

自然界から集積培養したコンソーシアム菌叢を利用して, 実験室的に油分解をオリーブ油やBDFに対して試みた.その結果, この菌叢の方が単独菌叢に比べて良好な油分解能を示した.また, 菌叢は保存・集積培養を2年実施しても, 油分解能は失われなかった.この菌叢で油分解を連続的に実施するためには, 窒素系の栄養 (ポリペプトン等) の補給が重要であり, 油分解の至適条件は, pH (中性) および温度 (30℃) であった.試みにBDFを油源として, 油分解を回分系で実施したところ, BDFは72時間で80~90%まで分解されることがわかった.

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© 2008 環境技術学会
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