2010 年 39 巻 8 号 p. 480-485
兵庫県は環境の保全と創造に関する条例(兵庫県条例第28号,以下,県条例)を1995年7月に制定,翌年1月に施行し,建築物等の解体や改修に伴う大気中へのアスベスト飛散防止対策を国に先駆けて実施してきた.筆者らは大気汚染防止法を含めてこれらの規制の実効性を高めるため,解体等の工事現場において周辺の空気中アスベスト繊維濃度を実測することによって法令の遵守状況を確認している.本報では飛散性アスベストに関する解体等の工事現場においてこれまで実施してきた監視調査について報告する.