環境技術
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報告
水道水中のPFOS,PFOA,PFHxS 及び PFHxA 同時分析法の検討
古川 浩司橋本 真萩尾 珠世木村 貴明本澤 大生大谷 美怜平田 紗希小林 珠美松田 彰子辻 加奈枝金子 聡
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キーワード: PFOS, PFOA, PFHxS, PFHxA, 妥当性評価
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2020 年 49 巻 3 号 p. 154-159

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抄録

 液体クロマトグラフィー/タンデム型質量分析法(LC/MS/MS)による水道水中のPFOS,PFOA,PFHxS及びPFHxA 同時分析法の検討を行った.

 検討の結果,各物質の標準液の検量線は0.05~2.0 μg/L の濃度範囲で,良好な直線性と良好な妥当性評価結果が得られた.疑似水道水(ミネラルウォーター:添加濃度0.1ng/L)への添加回収試験をn=5,5日間で実施し妥当性を評価した結果,併行精度5.0~12%,室内精度5.8~14%,真度95.9~112%であり,PFOS,PFOA,PFHxS 及びPFHxA 共に良好な妥当性評価結果が得られた.また,水道水(添加濃度:1.0 ng/L)への添加回収試験をn=5で実施した結果,併行精度1.5~10%,真度96.0~112%であった.

 本検討結果は,本分析法がPFOS,PFOA,PFHxS 及びPFHxA の水道水質検査法として有効であることを示している.

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© 2020 環境技術学会
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