環境技術
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熱, 酸, アルカリ処理した余剰活性汚泥の嫌気性消化 (1)
松川 康夫
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1984 年 13 巻 11 号 p. 772-780

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抄録

食品工場排水処理に伴う余剰活性汚泥を熱, 酸, アルカリ処理した.次いでこの前処理した汚泥を中温消化及び高温消化した.前処理によって汚泥の消化性, 脱水性, 減量化は著しく促進した.コスト的に最も適切な前処理条件は140℃60分となった.この処理汚泥をMLSS濃度5%で高温消化するとガス発生量は500ml/g-vsとなった.この発生量は従来法の3倍であった.消化性の向上は, (1) 熱処理過程でのSSの可溶化と基質の熱変性, (2) 濃縮によるSRTの延長, (3) 高温消化による反応速度の増大と高負荷への耐性, によるものと思われる.

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