抄録
自己回帰モデルを使う制御法は, 時間オーダの変動を対象に処理水質の安定化を目的としている.この制御系は, 被制御変数として有機物濃度, SS, pH等の処理水質, 参考変数として系への外乱と考えられる流入水量, 水質等, 及び操作可能な余剰汚泥量, 曝気風量, 返送汚泥量の変数で構成される多入力多出力の系である.研究はいくつかのステップを経て, 現在下水処理場での実証運転の段階にあり, 制御効果の確認もできた.
本稿では, その過程で明らかになった活性汚泥プロセスにおける自己回帰モデルの作成方法, および実施設の制御システムの構成と制御結果について述べる.