環境技術
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廃棄物埋立地浸出水等に含まれる化学物質のLC/MSによる固相抽出法を用いたスクリーニング法に関する研究
上堀 美知子今村 清石井 善昭長谷川 敦子吉田 寧子鈴木 茂
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2006 年 35 巻 8 号 p. 588-595

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抄録

廃棄物埋立地浸出水等に含まれる化学物質のスクリーニングを目的とした液体クロマトグラフィー/質量分析法 (LC/MS) のための前処理法について検討した.対象物質は化学物質排出把握管理促進法 (PRTR) に指定されている物質等から153物質を選んだ.不法投棄された廃棄物埋立地周辺からの浸出水等3種類の試料水にそれらを添加して調製した試料水100mlを直列に接続したSep Pak OASIS-HLB (HLB) 及びSep-Pak AC-2 (AC-2) に10ml/minで通水した.HLBはヘキサンで溶出 (HLB-Hexane) 後メタノールにより溶出 (HLB-MeOH) した.AC-2はクロロホルムで溶出 (AC-2-CHCL3) した.HLB-MeOH溶出液からは83物質, HLB-Hexaneからは41物質及びAC-2-CHCL3からは23物質検出された.全体で検出された物質は84物質であり, 2つの溶出液から検出された物質も見られた.ほとんどの物質はHLB-MeOH溶出液から検出されたので, この溶出液をLC/MSで測定することにより浸出水等に含まれる化学物質の大半を1μg/l程度の濃度で確認することが可能であった.

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