日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第49回大会
セッションID: P2-88
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環境影響・放射線物理・化学
ウズベキスタンにおけるウラン摂取状況
*幸 進川端 良子白石 久二雄アパーリン ヴャチェスラフ片山 幸士
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抄録
中央アジア諸国においては水資源の確保が重要課題である一方、同地域は世界有数のウラン生産地帯でもあり、鉱山やウラン生産関連施設が環境へ与える負荷・人への影響についての問題も危惧されてきた。これらの問題の現状の把握と解決へ向けて、河川水や地下水など環境試料中の重金属や放射性核種のモニタリング調査が行われるようになってきた。我々は、当該地域の環境中における放射性核種の挙動の研究に関連して、異なった観点からの基礎的データを提供すべく、食事を通じた微量元素や天然放射性核種の摂取量の把握を試みた。 ウズベキスタンの首都タシケントにおいて陰膳法で採取した食事試料を、電気炉・マイクロウェーブなどにより処理して得られた硝酸溶液に含まれる微量元素・天然放射性核種をICP質量分析装置(Yokogawa HP-4500)で分析し、各元素の一日摂取量を求めた。 ウランの一日摂取量について2.4~8.4 (中央値4.5)μg/日/人、トリウムについては0.4~1.4(中央値8.8)μg/日/人という結果を得た。ウクライナ国民の微量元素摂取状況調査で得られたデータ等との比較を含め、結果と考察についての詳細を当日発表する。
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© 2006 日本放射線影響学会
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