日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第53回大会
セッションID: PA-23
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A DNA損傷・修復
分裂酵母チェックポイントタンパク質Rad9のDDK依存的なリン酸化による制御
*古谷 寛治
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キーワード: DNAチェックポイント, DDK, Rad9
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抄録
染色体DNAが受けた損傷はDNAチェックポイント機構により検出され、DNA修復機構により修復される。DNAチェックポイントタンパク質はDNA修復タンパク質より先に単鎖DNA結合タンパク質RPAを介してDNA損傷部位に集積する事が分かっている。本研究ではこれら二つのメカニズムの相関関係について検討した。 PCNA様DNAチェックポイント複合体9-1-1のサブユニットである分裂酵母Rad9は分裂酵母DDKホモログであるHsk1依存的にリン酸化された。このリン酸化には9-1-1のloaderであるRad17が必要であった。従ってRad9は損傷クロマチンへ結合したのちにDDKによりリン酸化を受けるようである。興味深いことにDDKの活性化によりRad9とRPAの結合が失われ、リン酸化されたRad9はクロマチンから解離する事が観察された。DDKによりリン酸化を受けないRad9の変異株ではDNA損傷に応じたチェックポイント停止は正常に起こるが、DNA損傷に感受性を示した。Rad22 (Rad52ホモログ)-fociが蓄積しておりDNA修復の効率よく起こっていない事が示唆された。 以上の結果から我々はDDKのリン酸化はDNA損傷を検出したRad9を損傷部位から解離させる事で続くDNA修復がスムーズに完了する事を保証していると考えている。
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© 2010 日本放射線影響学会
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