島嶼地域科学
Online ISSN : 2435-757X
戦後沖縄における唄者のイメージと役割の変遷
民謡クラブ・民謡酒場という『場』に着目して
澤田 聖也
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2020 年 1 巻 p. 95-114

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抄録

現在,唄者は沖縄民謡の担い手として,テレビ,ラジオ,レコードなどのメディアやフェスティバルやイベントなどの出演,民謡酒場での演奏など多岐にわたる活動をし,人々から高い支持を得ている。しかし,唄者の歴史を沖縄戦前後まで遡ると,現在の唄者のイメージや役割と大きく異なり,世間一般的に高い評価を得るような存在ではなかった。唄者のイメージは時代を下ることにプラスになり,それに伴い唄者の役割も変化していった。  本論文では,1945年から2000年代における民謡クラブと民謡酒場の専属唄者の活動を通して,第一に唄者に対するイメージの変化,第二に唄者の役割の変化を明らかにすることを目的としている。

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© 2020 国立大学法人 琉球大学島嶼地域科学研究所
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