不安症研究
Online ISSN : 2188-7586
Print ISSN : 2188-7578
ISSN-L : 2188-7578
総説
COVID-19パンデミック下のうつ・不安
西 大輔佐々木 那津
著者情報
キーワード: COVID-19, うつ, 不安
ジャーナル フリー

2022 年 14 巻 1 号 p. 12-18

詳細
抄録

コロナ禍は私たちのこころの健康に無視できない影響を与えており,COVID-19感染拡大前と比べて世界中でうつ病は5,320万人(27.6%),不安症は7,620万人(25.6%)増加したことが推定されている。本稿では特に,一般労働者,医療従事者,COVID-19罹患者,妊産婦に焦点を当て,パンデミック下のうつ病・不安症・うつ不安症状に関する先行研究の知見を紹介した。多くの災害がそうであるように,COVID-19はもともと存在していた健康格差やメンタルヘルスの格差を拡大させた可能性が考えられ,今後も継続的な対策が求められる。

著者関連情報
© 2022 日本不安症学会
前の記事 次の記事
feedback
Top