2017 年 48 巻 5 号 p. 1001-1007
近年,排気規制においては高負荷試験モードが導入され,負荷変動対し高いロバスト性でエミッションを下げることが求められている.その為には,排ガスと触媒の接触確率の向上が重要であり,貴金属活性点の確保や基材セル密度向上,容量増加等の手段が考えられるが,背反として貴金属使用量や圧力損失の増加が懸念される.この背反関係のブレークスルーを目指し,新規コンセプトとして流速分布制御機能を有する基材で,触媒利用効率向上を目指した.その結果,従来品に対し同等の浄化性能で貴金属使用量低減と触媒容量低減に成功した.