自動車技術会論文集
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アルミニウムブロックエンジン用マイクログルーブ軸受の検討
加藤 善一郎
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2021 年 52 巻 4 号 p. 911-916

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抄録

アルミニウムブロックエンジンのクランクシャフト軸受部では、アルミニウムブロックと鍛造クランクシャフトとの熱膨張率の差により、クリアランスが温度によって変化する。温度変化によるオイルクリアランス変化に適応するために、著者はアルミニウムブロック製の4リッターV8ガソリンエンジンを使用することで、すぐれたなじみ運転特性を有するマイクログルーブ軸受(MGB)の適用を試みた。結果は、MGBの最適仕様が溝深さ2.5~3.0μm、そして、溝幅0.15~0.25㎜であり、-30℃におけるエンジン始動時のフリクションは90~160Nmであり、クランクシャフトのフリクションは、トータルフリクションの約40%であることを示している。1000~4000r/min.全負荷のエンジン回転速度では、試験軸受の損傷は見られない。

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