主催: 人工知能学会
会議名: 第103回先進的学習科学と工学研究会
回次: 103
開催地: 国民宿舎みやじま杜の宿
開催日: 2025/03/17 - 2025/03/18
p. 63-68
論述式試験の問題点として,評価結果が評価者の特性に依存することが指摘されてきた.この問題を解決するために,評価者の特性を考慮した項目反応理論が提案されている.他方で,受検者集団や評価者集団が異なる試験結果に前述した項目反応モデルを適用した場合,推定された能力スコアを同一尺度上で比較可能にするためには等化と呼ばれる手続きが必要になる.?般的な等化手法では,等化する集団間に共通の受検者または評価者を必要とするが,現実の試験場面では,それらを用意することが難しい場合も考えられる.そこで本研究では,自動採点技術を用いることで共通受検者や共通評価者が存在しない状況下で等化を実現する手法を提案する.