2011 年 2011 巻 SKL-09 号 p. 05-
身体知は長年の経験によって身体に刻み込まれた知能であるが、暗黙的で言語化することが容易でなく、他者との共有や伝承も容易でないとされている。本研究ではトップアスリートの身体知を知るために、陸上競技・走り高跳びの元日本記録保持者である吉田孝久氏に、4時間を越えるロング・インタビューを行なった。内容は走り高跳びの技術、練習の目的や意味、身体を捌く感覚(身体感覚)やイメージ、競技環境、集中力などであったが、今回は 身体感覚などについて報告する。