2012 年 2012 巻 KST-15 号 p. 06-
従来、人材のスキル評価は、履歴書や職歴書で行われてきたが、一流大学・一流企業の人間に有利な情報であり、真にスキルを提示する情報ではなかった。老練な人材のスキルは、学歴や職歴内容よりも、その人材が活躍した場面や状況、すなわちエピソードを分かりやすく説明する能力に関係し、その説明が若い人材への技能伝承に有効であると考えられる。その観点から、そのような老練な人材の発掘方法、そのスキルの記述とビジネスへの活用、さらにそのスキルの伝承方法について考察する。