2017 年 2017 巻 BI-007 号 p. 05-
空港ターミナルや駅などの大型公共施設では,施設利用者が総合的に快適だと感じられるように,サインシステムが導入されている.動的視点から定量的にサインシステムを評価するシミュレーションシステムについては既存研究があるが,歩行者の歩行行動の特性を考慮したモデルが構築できていないため,設置方法によっては,サインシステムを評価することが十分にはできていない.本研究では,計画したサインシステムについて計画段階で定量的に評価できる,エージェントの情報探索行動と視野の関係を考慮したシミュレーションシステムの開発を行う.本シミュレーションにより,サインシステム設置方法の効果の違いをより明らかに表現することが可能になる.