2024 年 2023 巻 SWO-062 号 p. 02-
本研究では,明治期に編纂された百貨史料事典である「古事類苑」の知識グラフを構築した.古事類苑には,部,門,項とインデックスが設定されており,さまざまなことがらの説明と引用書や参考資料の情報が記載されている.各インデックスとことがら,および引用書と参考資料の関係性を整理し,古事類苑に合わせたRDFの構造を定義したのち,まずは天部のRDF化を行なった.本論文では,古事類苑のデータ構造と天部のRDF化手順,および作成した知識グラフの活用方法を述べる.また,古事類苑に含まれる情報と,外部リソースとの連携による知識グラフの今後の拡張について検討する.