2025 年 2025 巻 BI-026 号 p. 14-
大規模な地震が発生した場合,二次災害による人的被害を避けるためにも,避難場所へ早急な避難が必要である.そのため災害状況下でも正常に機能する避難誘導方法の確立が必要である.本研究ではマルチエージェントシミュレーションによりUAV(Unmanned Aerial Vehicle)を用いた避難誘導の効果の検証を行った.避難誘導方法として,UAVエージェントから避難者エージェントに避難場所と通行止めの情報を伝達し,尚且つ避難者エージェント間でも情報を伝達して避難シミュレーションを行った.その結果,想定環境下ではUAVを用いることで避難完了者の人数が増加した.今後はUAVエージェントの効率的な飛行経路の検討が必要である.