主催: 人工知能学会
会議名: 第100回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 100
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/02/29 - 2024/03/01
p. 53-58
日本手話は自然言語であり、「位置」「動き」「手形」の3種類の音素を持つと考えられている。その中で「動き」の音素における直線運動に関して、左右上下前後の6方向の音素に関しては先行研究で検討を行ったが、斜め方向に関してはまだ未解明である。そこで本研究では日本手話単語の斜め方向の直線運動を分析した結果、その多くは図像性の高い単語に見られることが明らかとなった。また、左手などの体の部位に沿った運動ではその部位に関連する座標系を導入すると左右上下前後の6方向の音素で表現できる可能性が示唆された。