人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
100回 (2024/02)
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親子の食事場面での話題内容と脱文脈度
田中 弥生小磯 花絵
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p. 59-64

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抄録

本研究は脱文脈化の観点からのコミュニケーション分析の一環である。本発表では、家族の食事場面における幼児の発話に焦点を当て、話題内容と脱文脈化度を検討した。現在国立国語研究所で構築中の『子ども版日本語日常会話コーパス』に収録予定の家庭での親子の談話について修辞機能と脱文脈化指数を特定したところ、話題の内容によって使用される修辞機能が異なることが改めて確認された。2歳児の発話には文にならない語句や、単語による要求が多く見られ、食事の話題では、父親と11歳の姉から話し方の指導が脱文脈化度の低い修辞機能によってなされていた。食事に直接関係のない話題において、2歳児は理解できる身体的な内容については家族から要求されなくても会話に参加する一方、理解できない話題では、家族が話しているのを見ていても会話に参加しなかった。また、7歳の兄は脱文脈度の高い発話を自ら複数回行っており、年齢差が明らかになった。

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