主催: 人工知能学会
会議名: 第100回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 100
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/02/29 - 2024/03/01
p. 74-78
対面状況では醸し出される表出が主に身体を介して産出されるが,SNSではそれが行われない.しかし,SNSでは言語的な記述以外の印象を左右するような情報が,身体的表出に相当する何らかの手段によって伝達されている可能性が高い.そこで本研究は,Twitter上で活動している「絵描き」が異なるアカウントごとに印象管理をどのように行っているのかを,日常的なツイートの中から同じ主旨のツイートを抽出し,事例分析した.その結果,表アカウントでは特徴的なオノマトペやイラストで状況を表現するといった方法によって文章の粒度が低くなっており,絵文字や冗談によって深刻度が低くなっていた.一方で,裏アカウントでは時間軸に伴う変化を記述することや,状況を詳細に記述することといった方法によって文章の粒度が高くなっており,句点や正しい動詞を使用したり,身体性を言語化したりすることによって深刻度が高くなっていた.