主催: 人工知能学会
会議名: 第104回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 104
開催地: 広島大学 東広島キャンパス 法人本部 4階会議室
開催日: 2025/09/08 - 2025/09/09
p. 42-46
本研究は、『子ども版日本語日常会話コーパス』(CEJC-Child)を調査資料とし、日常会話で多用されるフィラー「あの」を子どもがどのように用いているのかについて、子どもの年齢・月齢別に、形式、出現数、出現位置、機能、その後の発言内容に注目して明らかにすることを目的とする。分析の結果、月齢が低いときには「あの(ね)」をターンの冒頭で用い、その後に意思表示をしたり、話題を切り出すことが多いが、月齢が高くなるに従い、聞き手にわかりやすく説明しようという思いから、言葉を選んだり、言葉をつけ足したりする際に用いる言葉選びの「あの」の使用が多くなっていることなどがわかった。