主催: 人工知能学会
会議名: 第104回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 104
開催地: 広島大学 東広島キャンパス 法人本部 4階会議室
開催日: 2025/09/08 - 2025/09/09
p. 47-51
本研究は、修辞機能分析の分類法によって修辞機能と脱文脈度の観点から子どもの行為要求表現の特徴を分析するものである。現在国立国語研究所で構築中の『子ども版日本語日常会話コーパス』に収録されている家族会話データを分析対象として、談話行為情報が「行為要求」に相当するラベルに分類された親の発話について、さまざまな修辞機能が用いられていることが先行研究で明らかになっている。本研究では、弟のいる幼稚園児の発話に焦点を当て分析を行った。その結果、基本的にはその時その場での子どもの自身の欲望に基づく脱文脈度の低い表現が用いられているが、兄であることを意識した別の脱文脈度の表現も見られることが確認された。