人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
105回 (2025/11)
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目標指向対話における話題への誘導感の自動評価と発話選択
吉田 快吉野 幸一郎
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会議録・要旨集 認証あり

p. 152-157

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抄録

目標指向対話において、システム自身の目標に向かってユーザとの対話を進める上では、ユーザに誘導を感じさせず、またシステム自身の目標を意識させないことでユーザ体験を良くすることが重要である。本研究ではユーザにシステム自身の目標や誘導に気づかれることなく目標を達成させることを目的として、システム発話の誘導感の自動評価を行うSBIS-TGC (Surprisal Based Induction Score for Target-Guided Conversation)を提案する。SBIS-TGCは外部言語モデルを用いて発話間のサプライザルを計算することで、発話の誘導感を定量化する。SBIS-TGCを用いた発話選択を行う対話システムを用いた対話実験により、目標指向対話において対話の誘導感を減らし、ユーザに誘導先を意識させずに対話を行うようにできることが示された。

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