人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
93回 (2021/11)
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目標指向対話のためのサブゴール設計に基づく発話系列生成
岸波 洋介赤間 怜奈佐藤 志貴徳久 良子鈴木 潤乾 健太郎
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p. 70-73

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抄録

対話において説得や交渉,特定の話題への誘導を試みる際には,目標を達成できる自然な対話の流れを設計し,それに沿って能動的に対話を進めることが重要である.このとき,相手の発話は必ずしも事前に想定していた通りのものになるとは限らないため,一つの戦略として(1)ある時点から目標までの対話の流れを設計したうえで,(2)相手の発話に応じてその流れを更新していくことが考えられる.本研究では,誘導したい話題などの目標に向かって能動的に対話を進行可能な対話システム実現に向けて,まずは(1),つまりシステムが一人二役で目標を達成できる自然な対話の流れを設計する手法を提案する.具体的には,知識グラフを用いて目標を達成可能な道筋の候補を作成し,応答生成モデルにより,作成した道筋を辿りながら自然な発話系列を生成する.実験では,提案手法の有効性を「特定の話題へ誘導する対話の設計」という問題設定で検証する.

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© 2021(一社)人工知能学会
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