人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
97回 (2023/2)
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話し合いにおける「引く」という行為とその過程の分析~話し合いの相移行期の考察(4)~
水上 悦雄
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p. 56-61

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抄録

本研究は、「会話が盛り上がっている」「会話が停滞している」「互いに譲らない言い争いが続いている」など、話し合いの場で見られるような観察可能な会話状況・状態のまとまりを話し合いの「相」と定義し、この相が別の相に変わることを「相転移」と呼び、この相境界周辺で、何が起きているか、を観察、分析することで、同じような状態(相)から—それが必要であれば—脱出するための知見、あるいは話し合い参加者の変容に影響を与え得る要因についての知見が得ることを目的としている。本発表では、話し合いの参加者、特に一人の発言者が延々と主張を続けている状態から「引く」プロセスを、いくつかの話し合いデータを例として分析、考察する。

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