農業機械学会誌
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技術論文
メタノリシス反応と熱分解を併用した軽油代替燃料製造技術の開発(第3報)
——製造装置のスケールアップと廃食用油への適用——
飯嶋 渡小林 有一竹倉 憲弘加藤 仁谷脇 憲山下 光則田邊 眞介坂上 智隆
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2009 年 71 巻 2 号 p. 2_74-2_80

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抄録
実用規模にスケールアップした製造装置を試作し,その性能試験を行なった。2種の異なる内径の反応管を比較した結果,14mmではメチルエステル化の反応速度が低下するため8mmが望ましく,反応温度を前報の適正温度440℃より20℃高く設定することにより前報の結果に近い成分分布が得られた。反応温度を増加させることで動粘度,流動点,ヨウ素価が減少し,低分子化が進行していることが示された。6種の異なる品質の廃食用油から製造した結果,廃食用油の品質が燃料性状に影響を与えることが明らかとなったが,反応温度の調整で対応可能であった。
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© 2009 農業機械学会
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