抄録
イチゴの選別や包装作業を省力化する装置の開発に資することを目的として,果柄を把持して固定する包装形態である果柄把持トレイを対象とした,選別・トレイ詰め試験装置を試作した。試作した装置は,イチゴの果柄を把持して取り扱い,小型CCDカメラにより3階級の選別を行う。その後,対象の階級の果柄把持トレイに順番に詰める。装置の選別精度は,適正に判定した割合が約91%,±1gの誤差を生じた割合が約4%であり,トレイ詰め成功率は約95%であった。なお,1果を詰めるのに要する時間は,中央に配置したトレイの中央の配置部に詰める場合で約4.5sであった。