抄録
本研究は圧縮された「もみがら」の熱エネルギー源, 及びセラミックスのSiCや半導体などSi系材料の製造用原料としての有用性を究明する目的で行ったものである。
そのため, 圧縮「もみがら」・を間接熱分解して, 12.5MJ{3000kcal}/m3以上の高発熱量バイオガスと高品質くん炭を同時・連続的に製造する2種類の研究用小型パイオガス・くん炭製造装置を試作し, 比較試験を行った。その結果を要約すれば次の通りである。
(1) バイオマスを圧縮するプランジャの駆動機構が相違する二方式の圧縮バイオマスフィーダのそれぞれの圧縮及び運転所要動力はほぼ同一である。
(2) 両方式とも圧縮所要動力に比べて空転所要動力が非常に大きいので, 圧縮バイオマスフィーダの設計に際してはこれを極力減少させる設計対策が必要である。