農業機械学会誌
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振動による土壌付着の防止に関する研究 (第2報)
土壌含水比と投てき角度による土の付着性
王 秀崙市川 眞祐伊藤 信孝鬼頭 孝治
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1995 年 57 巻 3 号 p. 19-27

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抄録

本報では, 土壌投てき実験装置を用い, プレートを振動させた場合と振動させない場合において, 土壌含水比とプレートに対する土の投てき角度による土の付着性への影響を調べた。プレートに振動を与えず土の投てき角度が, 完全に土が離脱する最大投てき角度である離脱投てき角度上限より小さいとき, 土は付着しなかったが, 完全に土壌付着する最小投てき角度である付着投てき角度下限より大きいとき, 土の付着が見られた。完全付着投てき角度下限と完全離脱投てき角度上限は土の含水比によって異なることが明らかとなった。さらに, プレートを振動させた場合, 完全離脱投てき角度上限と完全付着投てき角度下限が両方とも大きくなり, 振動の効果が確認された。また, 土の離脱が加振加速度比に大きく関係することがわかった。

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