第1報で提示した籾―羽根系の動力学方程式および比例則は, 羽根面での跳ね返りを無視しているが, 実際の籾すり機では無視できない。本報では前報の動力学方程式を跳ね返りを加味して拡張した。また, 従来の空間固定座標系の他に, 脱ぷファンとともに回転する回転座標系を導入した。この場合比例則は, 跳ね返りを含んだ場合にも, また回転座標系においても成立することを示した。また真空中での落下試験によって籾と羽根との間の反発係数および跳ね返りにおける摩擦係数および運動エネルギ比を計測した。いずれも, 跳ね返りが確率現象であることを示した。しかし, これらの値の平均値は跳ね返り運動の平均値に対応し, 平均値において比例則が成立していることを導いた。