今日使用されている最も効率の良い高速型風車は起動性が悪く, 何らかの起動方法を必要としている。起動を目的とする多翼部と高回転が得られる2枚翼部を同一回転軸上にとりつけた2段式の起動性に優れた高速型風車を試作した。多翼型および2枚翼の単段試験で得た数値を基にして, 多翼部のピッチ角は最も始動, 起動性の優れているピッチ角17゜および高出力の7゜と2枚翼部の自己起動が行われなかったピッチ角3゜, 5゜および7゜の組合せの2段式風車とした。多翼部と2枚翼部とのピッチ角の組合せによって異なるが100~500rpmの広範囲で高出力が得られた。