従来のプラスチックフィルム小袋包装に比べ箱詰めや運搬などの操作性の高い段ボール箱を用いて, MAP (Modified Atmosphere Packaging) によるブロッコリの鮮度保持試験を行った。内外両面にプラスチックフィルムをコーティングしたMA段ボール箱と普通段ボール箱間で鮮度保持効果を比較した結果, 10℃では質量および還元型アスコルビン酸の保持, 黄化の防止等でMA段ボール箱は普通段ボール箱より鮮度保持効果が高かった。また, ブロッコリのガス交換速度を容器内の酸素と二酸化炭素濃度の関数として容器内ガス濃度の理論式を導き, ガス濃度変化の予測を行った結果, 計算値は測定値とよく一致した。