疎水性ガスとしてキセノンガスを用い, 食品モデルおよび細菌中の水の構造化を促進させ, 食品モデル中に存在する細菌の増殖抑制効果について実験的に把握した。その結果, 初期キセノンガス分圧が高いほど, 食品モデルおよび細菌内部の水の構造化が促進され, 増殖抑制効果が大きくなるものと考えられた。そして, 食品モデル表面から4.3mmまでの距離では, 細菌の増殖抑制効果に顕著な差異は認められなかった。一方, 細菌の種類により増殖抑制効果に顕著な差異が認められ, 本法はグラム陽性菌よりもグラム陰性菌に対してより効果的であった。