農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
Print ISSN : 0285-2543
ISSN-L : 0285-2543
有限要素法による車輪の走行性能の解析 (第2報)
走行性能と土中の応力分布
広間 達夫阿部 孝志一戸 陽介片岡 崇太田 義信
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 61 巻 1 号 p. 123-129

詳細
抄録
負荷時は粘弾性の性質を持ち除荷時は弾性体として振る舞う, 負荷除荷過程で粘弾性及び塑性的挙動を示す土のモデルを基にした有限要素解析及び走行実験を行って, 剛性車輪の走行性能と土中の鉛直応力について検討した。本解析モデルは, 進行低下率が15%以下のけん引力で有効であることが分かった。進行低下率が15%付近で実験結果は最大けん引効率に達した。更にけん引負荷が増加して進行低下率が増加すると接地法線応力の最大値が減少し, 土中の鉛直応力と体積ひずみが減少することが明らかになった。
著者関連情報
© 農業機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top