抄録
トウモロコシ生育中の畑地及び水稲収穫後の乾土水田において, NO3-NとEC及びpHをそれぞれ4.2×4.2m2区画 (0.6mグリッド) 及び10×10m2区画 (1mグリッド) で表層 (5-15cm深) と中層 (15-25cm深) 及び下層 (25-35cm深) の3層別に観測した。NO3-Nに着目した解析より, 平面的分布はトウモロコシ畑で対数正規分布になり, 水田では正規分布になった。また, トウモロコシ畑のNO3-Nの空間分布について, 各層間に高い相関があった。さらに, セミバリアンス解析より, トウモロコシ畑では畝方向及び畝間方向とも距離分散が一定であり, 水田では畝方向で距離分散が一定だが畝間方向で飽和関数状の距離分散を示した。