1999 年 61 巻 3 号 p. 65-71
本研究は, 画像特徴量と地上部生育量との関係モデルを用いて, セル成型苗個体群の非破壊生育計測技術の開発を行うことを目的としている。本報では, セル成型苗画像の被度及び明度標準偏差を入力としたニューラルネットワークを用いて, キャベツセル成型苗個体群の葉面積及び地上部新鮮重の非破壊計測モデルを構築し, その適合性について検証した。
検定用個体群における, 葉面積及び地上部新鮮重のニューラルネットワークモデルによる予測値は実測値とよく一致し, キャベツセル成型苗個体群の葉面積及び地上部新鮮重の非破壊計測が可能であった。予測値と実測値問の決定係数は0.94及び0.95と高く, 第1報で報告した被度モデルより良好な適合性が得られた。