第1報および第2報では, 安全かつ効率的なロボットシステムを最終目標に, 危険度関数の検討とロボットの制御のシミュレーション, センシングシステムによる人間と背景との識別ならびに人間の検出を行ってきた。本報では, ブドウ管理・収穫用ロボットにセンシングシステムを搭載したロボットシステムを構成し, 危険度関数を含む制御アルゴリズムを用いて, 圃場でマニピュレータの制御実験を行った。さらに, シミュレーションによって作業効率の検討を行った。その結果, 安全かつ効率的に作業が行える本ロボットシステムの有効性が確認できた。