1999 年 61 巻 3 号 p. 83-94
本報では前報で作成したSFSWスケジューリングアルゴリズムを沖縄県の石垣島サトウキビ生産システムに応用し, サトウキビ収穫スケジューリングを行った。天候予測のリスクから生じるコストは次の二つが考えられる。その一つは貯蔵ロスに伴う貯蔵コストであり, 他の一つは雨天により作業者および工場が遊休状態になることによるペナルティコストである。スケジューリングは二段階で行った。第一段階は毎日の最適収穫量を決め, 第二段階では収穫するべき畑およびハーベスタの配置を決めた。
自己発最適化しないで自分で決めたスケジュールと比べた結果, SFSWによるスケジュールは最良の結果を得た。また, 毎日更新したスケジュールと更新しなかったスケジュールを比較し, 更新することの有効性を示した。