スクリュ形脱穀機構を有する軸流形の普通コンバインについては, 直流形のものに比べてこぎ室内での作物の滞留時間が長いため, 大きな動力消費が避けられない。近年, このタイプのコンバインの傾向の一つとして搭載機関の高出力化が図られているが, こぎ胴の仕様を見直すことで所要動力を低減させることも必要である。本研究は, スクリュ形脱穀機構において, 所要動力の低減を目的に実施した。第1報では, こぎ胴の構成要素に作用する力を測定するための計測装置を開発し, この装置をコンバインに搭載して機能を確認するとともに, こぎ室内での負荷の変動について報告する。