農業機械学会誌
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キャベツ収穫ロボットの開発 (第2報)
ハンドによる収穫実験
村上 則幸大塚 寛治井上 慶一杉本 光穂
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1999 年 61 巻 5 号 p. 93-100

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抄録

キャベツの選択収穫の省力化を目的として, キャベツ収穫ロボットを開発した。ロボットは, 4自由度極座標形油圧マニピュレータに取り付けた収穫ハンドによってキャベツを選択収穫する。開発したハンドは, キャベツの把持指と, 茎葉の切断指を持つ4指の油圧駆動グリッパである。
収穫実験の結果, 収穫適期球の収穫率は40~71%であった。そのうち, 適切な位置で茎葉を切断して収穫したものは60~71%である。ロボットの作業所要時間は, 初期化と画像処理に平均6.5s, 収穫が, キャベツ1個あたり平均32.1sであった。

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