抄録
コムギおよびダイズ表面に付着する一般生菌に対して赤外線を照射し, 殺菌効果を検討した結果, 短時間の照射で有効な殺菌効果を得た。また, 間欠的に照射することにより, 試料表層部が長時間高温状態となることを避け, 同時にこれらの微生物数を連続照射と同様に減少させ得たことから, 間欠照射により, 試料の内部成分への赤外線の影響を軽減できる可能性が示唆された。1粒毎に赤外線を照射した場合, コムギとダイズの表層温度に7秒の照射で50℃以上の差が生じたが, 微生物の生存率挙動はほぼ同じ傾向を示したことから, 両穀物上の微生物に対する赤外線の殺菌効果は試料表面からの伝導加熱ではなく, 主に菌体への放射による直接加熱に起因すると考えられた。