農業機械学会誌
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重粘土水田転換圃場での野菜の機械化作業技術 (第2報)
乗用形管理機を利用した省力化
片平 光彦太田 健新山 徳光舛谷 雅弘小笠原 伸也久米川 孝治渋谷 功鎌田 易尾
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2004 年 66 巻 5 号 p. 97-106

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抄録
明渠と弾丸暗渠に加えて籾殻補助暗渠を施工した低湿地重粘土の水田転換圃場では, 乗用形管理機を基幹とした機械化体系でエダマメ, ネギ, キャベツの栽培ができる。エダマメは, 施肥同時播種機に作溝円板を取り付けることで, 重粘土水田転換圃場でも播種精度と作業能率を高めた。ネギは, 乗用形管理機を利用することで培土と防除の省力効果を高めたが, 生育後半になると最低地上高が不足して利用できなかった。キャベツは, 施肥同時畝立て機や全自動移植機を利用することで, 管理作業等の省力化率を慣行よりも高めた。また, ブームスプレーヤから懸垂したホースの先端に取り付けたW型ノズルは, キャベツ生育後半の薬液付着度と防除効果を高めた。乗用形管理機を利用した機械化体系の負担面積は, エダマメで19.1 ha, キャベツで4.1 haであった。
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